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4Kディスプレイ GIGABYTE M28U を買って10日ほど使ってみた

PS5を購入できたこともあり、前々から4Kのディスプレイが欲しかったのだけど、求めてるスペックを満たすものがなかったので様子見していた……ところにたまたま GIGABYTE M28U(公式サイト)という製品が発売されたのを見かけ、そのスペックがかなり理想的だったので半ば衝動的に買ってしまった。そのレビューです。

M28U のスペックと求めていた条件

スペックについては価格.comあたりを参照するとわかりやすい。以下は選んだ理由に直結したスペックを記載。

4K 120Hz HDMI2.1 対応

どうせなら PS5 の機能を最大限引き出せるスペックが欲しかったので、ここはマスト。ただ、現時点ではPS5でも4K 120Hzで動くソフトはあまりない。あくまで将来的なソフトの充実に期待して、その時にまたディスプレイを買い替えたりはしたくなかった。

28インチ

PS5をはじめとしてゲームで遊ぶだけなら、リビングにでも大きなディスプレイorテレビを置くのも選択肢に入るのだけど、自室にゲーム兼PC用のディスプレイとして設置したかった。むしろPC用として使う時間の方が長い。ので、あまり大きなディスプレイは使いにくそうだし、30インチ前後がいいなと思っていた。

できれば32インチ程度が欲しかったのだけど、32インチかつ4K 120Hz HDMI2.1 対応というディスプレイは本当に全然なくて、知っている限りでは未発売のROG Swift PG32UQくらい。本当はこれを待っていたんだけど、なかなか情報が出ず、結局28インチでもまあいいかなとM28Uにした。

DisplayPort×1 + HDMI×2 + USB-C×1

入力は現在DPにプライベートのデスクトップPC、HDMIにPS5とSwitch、USB-Cに会社用ノートという感じでフルに使っている。デスクに色々と集約してる人には最低限の入力ポートはあると思う。また、USB-C は電源供給も可能。ただし、あまり電力は強くないようで、開発でごりごりビルドする会社ノートPCではじわじわバッテリーが減っていくので、ACを抜くとそういう用途では少し厳しそう。

88,800円(Amazon)

参考記事 PS5/Xboxにマッチする、HDMI2.1対応ゲーミングモニターの選び方 によると、競合となる製品はだいたい10万円かそれを少し超える程度。価格にそんなにこだわりはなかったものの、他と比べて高くはない。現在はAmazonでは別の出品者から買うことになっていて、だいぶ値上がりしているので注意。価格.comの最安値も1万円程度上がっているので、買うタイミングは見極めた方がいいと思われる。

使ってみた

PS5をやってみた

無料で 4K 120Hz 対応を試せるのが Fortnite くらい(やったことない)だったので試してみて、まあ綺麗だとは思うけど感動するほどかというとそうでもない。28インチはやはり若干小さいのかもしれない。やりこんでないので当然120Hzの恩恵もわからんし、FPSやるならそもそも4Kじゃなく湾曲ワイドとかが宣伝されてるのをよく見かけるので、やはり対応ソフトがもっと出揃ってからかな。

PC(Windows)に繋いでみた

デフォルトだと解像度が150%に拡大されていて、これだとあまり4Kディスプレイでデスクトップが広くなった感じがしない。100%にすると広くはなるがめちゃくちゃ字が細かくなってしまう。

たぶん125%くらいが落としどころだとは思うし、会社用PCは125%で使っているけど、デスクトップPCの方は意地で100%で使っている。画面に広げておきたいのはだいたいChromeなので、デフォルトのズームを150%にすることでTweetDeck用、Discord用、はてブとかInoreaderを回遊する用、みたいに画面を三分割して使っている。Windows の基本機能をカスタムできる Power Toys というアプリに Fancy Zones というウィンドウを所定の位置に調整しやすく出来る機能があるので、これを使っている。

フォントサイズを大きく出来ないアプリに関しては、キーボードの Win と + を同時押しするとWindows10のデフォルト機能で拡大鏡が起動するので、これで見たりする。ただやっぱり100%表示では色々ときついので、PCで使う際は諦めて大きくした方がいい。

KVM 機能が便利

KVMとはGIGABYTEのディスプレイで利用できる機能で、ディスプレイにキーボードやマウスなどを繋いでおくと、2台のPC間を背面ボタンひとつで切り替えられる。まあUSBのswitcherとかを別途用意すれば(実際M28Uを買うまではそうしていた)ディスプレイ側でやる必要は別にないのだけど、入力ソースも併せて変更できるので便利になった。

PIP 機能が便利

いわゆるピクチャーインピクチャ(P in P)と呼ばれるやつで、要するに子画面を表示できる機能。マルチディスプレイから1枚の大きなディスプレイに移行すると、PCとゲームの両立ができなくなるデメリットがあるのだけど、PIPを使えば画面の大部分をPCで使い、四隅の一部にゲームを表示したりできる。SwitchくらいならPIPの子画面でも十分にプレイできるので、前述のFancy ZonesでPIP表示領域を避けてウインドウを配置しておくと使いやすい。

OSD Sidekick が便利

PCに OSD Sidekick というGIGABYTE製のソフトをインストールすることで、ディスプレイの操作をPCから行えるようになる。KVMとかPIPの操作もできるので、わざわざディスプレイの物理的なスイッチを触る必要がなく、マウスやキーボードでディスプレイの設定を変えることができる。

スピーカーが残念

残念ポイントその1。第一印象からもう全くダメ。外部のスピーカーに繋ぐのはほぼ必須と思われる。

手元に手頃なスピーカーがなかったので適当に探してScomoonというよく知らないサウンドバーを購入した。これはまあ安いなりに違和感なく聞けるレベルの音質で、そこそこ満足している。接続はオーディオミニプラグで、電源はUSBから取れる(USBから音声の入力はできない)ので、M28UのUSBポートに刺せるのでケーブルを長く取り廻す必要もない。音量調節のつまみもあるのと、ディスプレイ下のスタンド基部にぴったり置ける大きさなのでおすすめです(リンクはアフィリエイトです)。

正常に接続できない機器がある

残念ポイントその2。当初、HDMIのセレクタをかましたうえでJ:COMのBD-V302Jを繋ごうとしたのだけど、これが上手くいかない。画面が緑っぽくなったり、音が出なかったりする。セレクタをやめて直接繋いでもダメだったので、諦めてCATVは結局別のディスプレイに接続した。また、Amazon Fire Stick TV(第3世代)もHDMI 2.1オンの状態だと映りもせず、HDMI 2.1 をオフにするとPS5用に買った意味がないので結局これも諦めた。手持ちのケーブルが問題だったのかもしれないけど、原因はわからず。PS5とSwitchは直接繋いでちゃんと正常に表示されるので、それ以外の機器を使いたい方は何かしらの情報が出るのを待った方がいいかもしれない。

まとめ

以上は機能とかスペックを全て網羅していない個人の感想なので、参考程度に。ネットにはあまりレビューとか情報が出回っておらず、Asciiの4KでHDMI 2.1対応でPS5もOK! GIGABYTEの28型液晶「M28U」は万能選手だという記事が比較的詳細にレビューされている。

個人的には特にKVMとPIPの機能で満足してて、4Kだからよくなったという点がそんなにないのだけど(サブのディスプレイも結局用意してるし)、まあこれで今後PS5も活躍できるようになったかな……。同じようなデスク回りの人は、定価の在庫が復活したら検討してみてもいいんじゃないかなと思います。