先日半ば衝動的に iPad Pro を購入した。わかってはいたけれど高い分とてもいい買い物ができたので、簡単にどこが良かったかとかを適当に書き散らしておく。
ついでに Apple Care+ もつけたので、大体15万くらい使ったことになる。ちなみに、PayPay ジャンボが実施されていたので100%還元を期待してヤマダウェブコムで購入したのだけど、残念ながら1%バックの3等すら当たらなかった。値引きがないなら公式で刻印を入れた方が良かったが…… Magic keyboard を使っていると背面は見る機会がないので特に気にはしていない。
モデルは違えど以前から iPad 系の端末を所有して使っていたし、購入前も通常の iPad (多分第7世代くらい) を使用していた。乗り換えようと思ったのは Magic keyboard とスペックの加減である。
これまでの iPad の利用シーンとしては、Youtube を見るか、キーボードを接続して Discord でチャットをするか、あとは Kindle を読むくらいだった。キーボードだけでなく Bluetooth マウスを繋いで操作もしていたのだけど、周辺機器の準備がちょっと面倒であった。
トラックパッド付きのキーボードも検討したが、なかなか良い選択肢がなかった。iPad Pro または Air なら Magic keyboard が純正で存在し、トラックパッドも付いている。そのままカバーにもなっているので、着けたり外したりする手間もない。
Smart folio も考えたが、やはりトラックパッドがあること、打鍵感が良さそう、といった点で Magic keyboard を選択した。ネットの評判を見ると重量がネックのようだったが、ノートPC的なものだと考えればそこまで重くもならないだろうと判断した。
通常の iPad でも基本的な操作はストレスなく行えるのだが、キーボードでの入力やマウスでの操作時に時々突っかかる場面があってストレスを感じていた。また、 Apple Arcade で FANTASIN をプレイし始めたところで、スペックが上がれば快適にプレイできそうだという目論見もあった。
Magic keyboard の存在だけであれば iPad Air も選択肢に入ったが、やはりM1チップ搭載の方が今後何年も頑張ってくれそうだし、スピーカーなど細かいところでもスペックが上がるので、どうせならケチらず Pro にしたかった。
ちなみに Pro の中でもストレージを1TB以上にするとメモリ容量が上がったりするが、流石にタブレットに20万もかけるのは……と躊躇してストレージは割と控えめの256GBにしておいた。デカいファイルをなんかするのは去年買い換えたデスクトップPCがあるので、そういう用途は考えなかった。
そういうわけで iPad Pro + Magic keyboard を買うのは決定したのだが、画面サイズでは小さい方の11インチを選択した。実際に家電量販店で確認したところ、大きい画面は魅力的ではあるが、流石にちょっとデカすぎると感じたので11インチにした。どちらのサイズにもメリットデメリットがあると思っていて、もし石油王だったら両方のサイズを購入して使い分けるのが一番いい使い方なのでは……と思っている。
まず、キーボードとしての完成度が高い。Surface Pro の Type cover なんかよりも断然打ちやすいキーボードに仕上がっていて、トラックパッドも使いやすい。この記事も Magic keyboard を繋いだ iPad Pro から書いているが、ほぼストレスなくタイピングできる。
そして、iPad の台座としても使いやすい。できればもう少し水平にできると嬉しかったが、ある程度の角度調整もできる。それでいてどっしりしているので安定感がすごい。使用感はクラムシェルのノートPCとほぼ変わらない。Split Viewで2つのアプリを並べて表示することもできるし、Discord や LINE をフロートさせればゲームを周回しながらチャットもできる。三本指スワイプでアプリの切り替えも Mac ライクにできてとても便利。この点は特に気に入っている。
ただ、事前の確認不足などで一部には不満が残っている。
これは完全に自分の確認ミスなのだが、11インチ用の Magic keyboard は端にあるタブキーや「ー」「〜」「@」などの幅が狭くなっている。多分12.9インチ対応の方ではフルサイズになっていると思うので、キーボードへのストレスを最大限減らすためには12.9インチにするしかない。
ただ狭くなっているとはいえ、めっちゃ押しにくいというわけではないので、我慢できるレベルではある。慣れてくればそんなに気にもならないのかもしれない。
そこまで気にはならないのだけど、ESCキーが存在しない。左上隅には数字の1キーがあるだけである。たまに普通のキーボードの癖で押してしまうが、慣れたらそんなに不便ではない。
ちなみに、今この文章を書きながら調べたら、いくつかの代替方法があるらしい(参考:https://minatokobe.com/wp/ios/ipad-pro/post-65455.html )。CapsLockキーがいらない子なので、とりあえず早速ESCを割り当てておいた。
少し触れたが、重いのは確かに重い。iPad 本体を支える必要もあるので必然的にそうなっているのだと思うけど、タブレットとしての携帯性は少し落ちる。制限の多いPCだと考えれば我慢できる重さではあるので、個人的にはそんなに問題でもない。
価格が高いのは Apple 純正品だともうどうしようもないか……という感じ。その分品質はいいし本当に快適なので、欲しいのであれば出費を躊躇うより初期に投資してしまうのがいいと思っている。
これは iPad の横向きモードに対応していないアプリにとっては致命的で、まあ対応していないものを使おうとするのが悪いのだが……。そういうわけで縦にしか表示できないアプリは iPad にはインストールすること自体をやめた。
やや面倒くさいが、装着したままでもキーボードごと傾ければ画面の回転はできるので、寝転んで Kindle を読む場合なんかは縦画面で回転を固定してやればある程度読みやすくはなる。
ただやはり使いづらい点になっているのは確か。つけ外しもできるが、外した状態で縦に置くなら結局別のスタンドが必要になったりして、面倒なので装着したままできることしかやらないようになった。次世代では回転できる凄い機構を盛り込んでくれたらいいな。
とまあ最高と言いつつここまでめちゃくちゃ不満を述べてしまったが、最高なのは本当。ついついキーボードを打鍵したくなる。PCで使っている HHKB よりも打鍵感は好みかもしれない……。
話を戻して良かった点について。
最近は外出時にマスクが必須なので、外で使用する機会が多いなら Air の Touch ID の方がいいかもしれない。実際今はスタバでこれを書いているが、パスコードの入力すら面倒に感じる人もいると思う(自分含む)。
USB-C については iPhone がいまだに Lightning なのをどうかして欲しいが、その気配がないので若干諦め気味ではある。ただ iPhone を除くと、もう最近のガジェットはみんな USB-C なので、だんだん移行はしていくべきである。
スピーカーは4つ配置されていて、Dolby Atmos なんかの空間オーディオも聞くことができる。まだコンテンツは少ないけど、聞いていて楽しいので対応楽曲をどんどん増やして欲しい。購入特典で Apple Music の3ヶ月無料権利がもらえたので、普段は YouTube Music を利用していたのだが最近は iPad Pro で Apple Music を聞いている。YouTube Music は音楽配信サービスとしてはイマイチ微妙なところがあるため、無料期間が終わっても Apple Music を契約してしまう可能性はある。本当は Spotify にも入りたい……。
画面はやはり通常の iPad と比べると格段にいい。フットプリントは同じくらいなのにベゼルが狭くなったおかげで画面は大きくなっている。完全据え置きにするなら12.9インチもアリだったかもしれないな、と思うくらいに画面が大きいのは嬉しい。
当然ながらゲームを遊んでもスペック的に問題がない。先述した FANTASIAN や、ハチナイ(八月のシンデレラナインというソシャゲ)をしていても軽快に動作する。バッテリーも、ヘビーなことをしなければ1日中余裕で保つように思う。
総じて、iPad Pro 自体には全く不満点はないと言っていい。
まだ一週間ちょっとしか使っていないものの、少しの不満はあれど基本的にはめちゃくちゃ満足していて、いい買い物をしたなーと思う。 普段から iPad をかなり利用していたので、利用頻度の高いものにはちゃんと投資しろってことである。
もうすぐ Apple の製品発表イベントが控えているものの、iPad Pro については噂もないし、そもそも今年の4月に出たばかりなので、持っていない人はまだまだ買い時だと思う。初期投資が少なからず必要だが、とにかく性能には満足できるのでおすすめです。
現象 iPad Pro から …